その他の雨漏り・(平部以外) 

 ● 軒先・軒天からの雨漏りの仕組み

   屋根の出っ張り、軒先・軒天からの雨漏り、雨の侵入について考えてみます。 屋根の端、軒先部分の拡大図は、下のようになっています。 軒先・軒天断面の様子。 一番うえの屋根材である仕上げ材は化粧スレートで、その下に防水材料;ルーフィング、コンパネ(合板)があり。 雨水が軒先に集まって雨樋に落ちて捨てられます。 軒先には構造上軒天(軒の天井)がありコンパネと軒天との間は空間です。 この空間が家の内側とすると、雨は全て外に排出されなければなりません。 良く屋根は何もないのに、この軒天にシミがある家を見ます。軒天は、白い板が使われていますが、黒いシミや釘の部分が錆びて茶色に変色しています。 軒天が下の写真のように、破損する前にシミや釘の錆びが出ているときは、かなり水がまわっていると考えられます。   
   

   軒先の主役は、あまり知られていない「軒先唐草」です。 この部品は、屋根に降り注いだ雨水、雫を確実に雨樋に導きくのがその役割です。 毛細管現象により、軒先に集まった雨水は、少しずつですが、コンパネの裏側、破風板の内側に侵入し、コンパネやひどくなるとコンパネから水が滴り軒天に雫が垂れてきます。 一見そんな、軒先から家の内側に水なんて浸透するわけないと思えますが、重力より毛細管現象の方が強く、雨水は簡単に家の内側である軒天の内側に侵入します。 この水の侵入を防ぐことが、軒先やけらばの部品である唐草の役割です。 軒天に茶色の筋、シミなどがあったら、軒天の内側に水がまわり、木部分を腐食(加水分解、微生物による木繊維の分解)が活発になっている証拠ですので、必ず屋根屋さんにチェックをしてもらうことが必要です。 そのまま放置すると、やがて軒天やコンパネ、破風板まで全交換という事態になるかもしれません。 軒天のチェックは、もっとも簡単に軒部分の雨漏りができる方法ですので頻繁に目視、チェックです。  

 ● スレート屋根の棟からの雨漏り

   スレート材料(カラーベスト、コロニアル)を使った棟は、多くが下記のような棟板金で雨を押さえて
います。  水色:棟板金、 肌色:棟板(貫板)、 緑:ルーフィング(防止シート)、 
       黒:釘、 茶色:コンパネ(野地板)
 
  スレートの棟部分の断面図  
   問題は、棟板と棟板金が釘やステンレスの釘を使っていることです。 スレートと棟板金との間には、もともと僅かな隙間があり、横殴りの雨に対しては無防備に雨が侵入してきます。 その雨は棟木を水浸し、何回も水を含むことによって、固定してある釘を錆びさせ、釘穴を大きくして容易に雨漏りになってしまいます。 早い場合は、10年とか15年で棟からの雨漏りが始まります。 ルーフィングに穴を開けることが、根本的な問題です。 棟板金の固定用の釘がよく抜けかけているトラブルで修理の電話がありますが、この棟板に棟板金を固定する為に打たれた釘が抜ける緩むということは、棟板が腐って釘がきかなくなっている証拠なのです。 ですので、棟板金をとめている釘が浮いたときは、その下の棟木が腐っている信号と思って間違いありません。 屋根葺き替え 芦屋でも頑張ります。  
  スレート 棟、芯材の傷み
  スレート屋根、棟の部分;
棟板金より棟木は完全に腐っている。
棟木の傷みこれを固定しているものが
釘で、その錆び具合が気になります。
  瓦の重なりでの雨漏り  屋根の形状により漏水が確認されない場合でも、野地板(耐水合板等)の腐食が激しい箇所や屋根の谷部分、袖・軒天の取合部分、はと小屋廻り等から漏水することがあります。

 ● 瓦屋根の棟からの雨漏り

   阪神大震災以前の瓦屋根の棟は、あまり知られていませんが、乗せてあるだけです。
 
 
   瓦屋根の棟部分は、針金で屋根本体に固定されていると思われている方がいらしゃいますが、そうではありません。 左の写真は、東日本大震災でくずれた瓦屋根の様子、右が従来の瓦の棟部分の施工図になります。 ご覧のように熨斗瓦、冠瓦は、土の上に乗せてあるだけで、屋根の本体とは固定されていません。 土の粘性だけで接着されているだけで、乗った冠瓦と熨斗瓦は、針金でくくってあるだけです。
ですので、土の硬くなり、粘性がなくなると、少しの揺れで簡単に棟は崩れてしまいます。 
 
   この瓦屋根の被害が多かった1995年の阪神大震災以降、冠瓦、熨斗瓦を屋根に固定する耐震工法、又の名前を「ガイドライン工法」を国や全国瓦連盟が進めていますが、これはさておき、問題は中の土、土を止めている漆喰です。 経年変化で、漆喰が剥がれてくると中の土が流れてきます。 土がながれると熨斗瓦、冠瓦が崩れてきます。雨が棟部分に入り込み雨漏りになります。 
 ・ ・ ・ ??? え!そんなことは、ありません。 だって棟にもルーフィングがあるはず、水が棟に侵入しても直ちに雨漏りにはならいはずです。 ・・・ しかし、30年以上経っていると昔のルーフィング材料は、弱く、既に朽ちている?又はルーフィングが初めからないと、そこから雨漏りが始まります。
ルーフィングが朽ち果てている場合、ルーフィングのやり直しは、大変ですので、漆喰などが剥がれていたら、直ぐにでも漆喰のやり直しをお薦めします。 また既に土が殆ど出てしまって、棟が崩れている場合は
棟の取り直しが必要ですが、その際は是非、ルーフィングの良いものを、そして地震に強い、「ガイドライン工法、耐震工法」をお薦めいたします。

 ● 壁の取り合い部分からの雨漏り

   壁の取り合い部分とは、壁と屋根の一部が接している箇所です。 下写真;   
 
図A: 問題の家、壁と1Fの屋根との取り合い部
 
 
図B:設計図 赤丸部分が雨抑え

図C: 雨抑えの実際写真
  ● この案件、工事の受注には、至りませんでしたが、実際に問い合わせがあったものです。
玄関の雨樋と2階の雨樋の変形がり、写真でその概算を教えて欲しいとの質問、その他に何かおかしいところ、直した方が良いところを指摘して欲しいとも問い合わせをもらいました。 
 
   写真を見て、気づいたことは、壁の取り合い部分(2階の壁と1階の屋根の間)の雨抑え部品が何もないことです。 通常であれば、上の図Bのような雨抑え、壁からの降りてきた雨、横からの雨が屋根の裏側に入らないよう、金具で施工するのですがそれがないことを見つけました。 これを見たので、もしかしたらと思って軒天を見ると、下の写真のようです。 良く分からなおかもしれませんが、黄色い丸は軒先の天井で軒天部分、緑の丸印は玄関外の天井部分です。 いたるところに、シミみたいな茶色く変色した跡があります。 明らかに水がまわったことを示しています。 上の屋根はガルバリウム鋼板葺きですが、雪止がサビていますのでその穴から雨漏りがしていることも考えられますが、私は壁の取り合い部分から少しつづ水が侵入しているのでは?と思っています。  
   
   本来軒天や、玄関外の天井には、水はないはずです。 しかし、白く塗装してある板が茶色く変色しているのはここが腐食していることを示していて、雨漏りが起こっている証拠です。 しかし、家の外なので雨の日にここから水が垂れていても、気にならないかもしれません。 事実、このお客様は、それについては何も質問していません外のことだから、雨漏りしても生活にこまりません。 しかし、結構恐ろしいことが、進行していて屋根の防水機能が失われたので、軒天に水があるということは、この上つまり屋根の下地材(コンパネ)に水がまわっているので広範囲にコンパネや垂木も腐食している可能性があります。 即屋根屋に見てもらわなければならない状況です  
   このようにならない為に、壁の取り合い部分には、雨抑えの部品が取り付けられており、漏水の防止の観点から重要な部品なのですが 此の例は、典型的とは言えないものの、非常に残念な状況です。   

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